「なぁ、膝枕ってエロくねぇ?」



そう言い出したのはかの有名なエロ王子、檜佐木 修兵。

で、そんなエロ王子を好きになってしまいました。


今は片思いってことで過ごしています。




「・・・・そうですね。」


「何?その間は?」


「いいえ。なんでも」



「そう?じゃあ・・膝ま「いやです。」




あたしの膝に頭を置きそうになる修兵を静止させる。

女の子にはすぐそーゆーことしちゃうんだよね・・・修兵は・・・。




「なーにため息ついてんの?」




ぐいっと顔を近づけてあたしの顔を覗き込む修兵。


あたしはいきなりのことで、つい目を逸らしてしまう。顔が・・・熱い。




「赤くなってんのー。可愛いーww」


「誰に構わず言わないッ!」



ペチッと額をたたいてやる。



「えー・・・にしか言ってねぇよ。ってか言わねぇし」

「はい。嘘。」




軽くスルーしてやると、不服そうな顔をする修兵は黙り始めた。




「しゅ・・・修兵・・・?」



「・・・・・」


「ねぇ、ど・・したの?」





なんか怒ってる?


あたしは、修兵の顔を覗き込む。

修兵の目にはあたしが映っている。


次は、目を逸らすことはなかった。




「ねぇ、修兵・・・」




もう一度名前を呼ぶと、修兵の顔が凄い近くに見えた。







ちゅっ・・・









「・・・?!」



「もーらいッ☆」



とっさに顔を遠ざけると、にこやかな修兵の笑顔が見えた。

自分の唇を指で触って、さっきの行動の意味を探す。



「も・・ふざけないでよ!!」


「ふざけてねーよ。だからしたの。」




「・・・・え。」





「俺もねぇ、好きじゃなかったらキスはしないわけよ?」






修兵はあたしから目をそらさずに言う。


修兵・・・本気?





「・・・しゅ・・へ・・・・」



「ねぇ、返事聞かせて?」






その修兵の言葉に返した言葉は







膝枕、しましょうか?







もう、特等席にしてください。