「ねぇ、スクアーロ?」



「う゛ぉ゛ぉ゛ぃ?なんだぁ?」



「雨やまないねぇ・・・」




窓の外を見た芭ため息をつく。

スクアーロはそんなの座っているソファーに座る。



「嫌なのかぁ?」


「そりゃあね・・・憂鬱になるでしょ?」



「そんなもんなのかぁ?」


「スクアーロはならないわけ?」



「う゛ぉ゛・・・俺は、がいればそれでいいからなぁ・・・」




そういいながらぐしゃぐしゃとの髪をなでる。


は少し笑うと、「そう」とだけ言った。



スクアーロは、自分のとのカップに紅茶を注いだ。



の好きなアールグレイの香りが部屋を包む。




「うん、いい匂い。」


「雨もいいと思うぞぉ・・」



「何?ふいにどうしたの?」


「虹が出るから・・なぁ・・・」

「ふ・・ふふっ・・・」


「何笑ってんだぁ?!」



「メ・・・メルヘンだなぁ・・って・・・あははっ・・・」



「う・・うるさいぞぉ?!」




ソファーでお腹を抑えながら笑う

スクアーロは気持ちを落ちつかさせるために紅茶を飲む。

近くにあったの焼いたクッキーもほうばる。


そんな姿を見ても同じように紅茶を一口。



「まあ、雨もいいよね。スクアーロもこっちに居てくれるし・・・・」


「う゛ぉ゛・・・?」



は、スクアーロの唇にそっと自分の唇を当てる。


触れるだけの優しいキス。




「甘い香りがするぞぉ?


「そう・・?」

「食べたくなるぞぉ・・おい。」


「食べれば?雨、止みそうもないしね・・・」




ソファーにこてんと倒れこんだ二人は顔を見合わせてキスをする。

















虹、見えるといいね。