「おっはよー★」


「・・・・」


「あれ・・・?おっはよー★」



「・・・・なんで、君がここにいるのさ」





そういって雲雀さんは頭をかきながら、こっちを睨んだ。

怖いけど、まあいつものことだからオッケー☆





「えーだって12時回ったんですもの!!」


「うん・・・夜中の12時にこうやって会うと思わなかった。」




今雲雀さん・・・パジャマなの!!

貴重すぎるよ!!ああ,写メりたい!!


パシャ☆


きゃぁぁぁぁっ!!!写メっちゃったぁぁぁwwww



待ち受けに登『バキン!!』




「ふざけないでくれる・・・?(黒笑)」


「あ・・あはは〜♪・・・」




マイケータイ粉砕。

ああ・・・コドモもウォータープルーフだったのに!!

雲雀さんに対応できる、頑丈な携帯が欲しいよ!!




「それと、帰りなよ」


「え〜・・・」

「迷惑なんだけど」


「・・・しゅん・・・」


「自分で効果音付けるのやめてくれない?」


「ガガーン」


「だからやめてよ。うざったいから」




そういって、ドアを閉めようとする雲雀さん!!

ああ!!なんてあなたはツンデレなのよ?!

本当は嬉しくて、嬉しくてしかたがないくせに!!

そんな気のない言葉ばっかり言っちゃって・・・!!

でもそんなあなたが



「大好きです!!」



「は?」




とうとう口に出して言っちゃわぁぁぁっ!!

ちゃんってば恥知らず☆




「とにかく、帰ってよ」


「嫌です!!今日は雲雀さんの誕生日だから、お祝いしに来たんですから!!」


「・・・・」


「え、なんですか、その明らかに嫌そうな顔は」

「いや・・・(絶対いいことないだろ)」


「いいことですよ♪」

「心を読まないでくれるかい?」

「了解しました☆」



ぴっ!と敬礼をすると、雲雀さんは盛大にため息をついた。



「じゃあ、さっそくですがお祝いしますね!!てかお祝いしたら帰ります!!」

「うん、そうしてくれる?一分間で祝って。」

「え?あの・・そ・・・」

「よーい、スタート。」




雲雀さんは時間に正確だからぴったり一分間だろうな・・・

しかもトンファー握ってるから一分しても帰らなかったらぶちのめされる・・・!!


ああ!!何をしよう!!

歌って、ケーキを一緒に食べようと思ってたのに・・・!!

(ちなみに、ケーキは雲雀さんの家で作ろうと思ってたの!!材料も道具もバッチシ☆)



「あと30秒」



そんなこと考えてたら半分たっちゃったよ!!

こんなんならプレゼント買っとけばよかった!!と、とりあえず



「お誕生日おめでとう!雲雀さん!!!」



「あと、10秒」




ええ!!なんか不機嫌な顔に



9



わわ。どうしよう!!



8


ちゃん取り乱しちゃうよ!!



7



「おでめとう!!」



6


うわ、必死の台詞で噛んじゃってるし!!


5


雲雀さんのトンファーがセットされましたよ?!


4


もう、やーだー!!!


3


あ・・・あとぉ・・・


2


ピッカーン!!(思いついた!!)



1













ちゅっ

















「では、おめでとうございました!!」(ダッシュでその場から離れる)













「え・・・ちょっと・・・」







もう!!雲雀さんのこともっと祝いたかったのにぃぃぃぃ!!!







「待ちなよ」








ガシッ!!(雲雀さんがあたしの片方の手首を握る)









「え?なんですか?」


「・・・・入れば?」


「・・・え?」



「もう、そういう祝い方されるとは思わなかったよ・・///」



「雲雀さん、顔真っ赤・・・」


「煩い。ほら、ちゃっちゃと中に入りなよ」


「はーいw」








雲雀さんがあたしの手を掴んで家の中へ招き入れてくれた。





つないだ手は、恋人繋ぎ。












「ふふ、雲雀さん。たくさんお祝いしてあげますからね☆」



「勝手にすれば?」












(たった一回キスが嬉しい)